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第7回参加者レポート(2017/10/13~15)

●印象に残ったこと、理解が深まったことなど

 

ファーム見学の際、小林さんが言われていた、つぶれても組織全体がしたい事をするとなっているのでつぶれてなくなっても、またしたい事をみんなでしたい人でするから大丈夫という話が、究極のサイエンズの考え方なんだなと衝撃でした。
私の会社も理念の部分をやりたいと集まってきた人達なのだから、障害者施設としての会社がなくなっても、“やりたい”という人がまた集まってできるのだという事に気付きました。(30代女性、中山智咲子)

他人に(心の)壁を作ること、決めつけ、思い込みetc.に自分で思っている以上にエネルギーを費やしていることに気付いた。
自分の中で、はっきりとしていなかった心のモヤモヤやストレス的なものの原因が、きちんと認識できた。
人を大事にするということや、相手の世界を知ろうとすること、その事について、参加者やスタッフの方々と話し合えた(?)、その時間がとても有意義というか、豊かというか….有難かった。
自分の本当の目的・願いに、気付くことできた。(40代女性、K.N.)

経営・運営のベースに、そもそも自分も他者もコントロールされる存在ではないという人間観が確立されていることを感じました。
ファームの運営では、いわゆる中心となる統括するような人物は存在せず、一人一人が自律的に考えることをベースに、相談したいときに相談はするものの、基本「任せ合っている(口を出さなくても安心できる)」スタイルが印象的でした。各自がアイディアや意欲を無理なく発揮させながら、お互いのやり方やペースを尊重していることで、組織内のエネルギーが調和的に拮抗していることで、持続性を生み出しているように感じました。
お弁当屋さんの事例では、過去に行き詰った際、「何で話し合いにならないのか」というテーマで、みんなで調べたり、検討し合ったことが紹介され、そこに向き合える仲間がたくさんいたことと、その難問に挑んでいく直向きさに感嘆しました。
運営に関しては、現状の社会に当たり前にある【評価・非難・比較・成績】を排除し、誰もが安心できる職場を目指していることが印象的でした。それぞれの持ち味を発揮することにこそ価値があることなのに、そこに優劣という評価を当然の如く組み込んでいる現状の社会観を否定し、新たな平等観を確立させると同時に、お互いの心を聴き合う「話し合いの文化」を育んでいるところに、「私~私たちへ」とつながっていく道筋が見えました。
二日目の検討会では、自分が直面する身近な人間関係における対立場面を題材にし、参加者やナビゲーターの方たちと内面を深めていったプロセスは、心を揺さぶる貴重な学びの瞬間となりました。
その中で、相手の言動に対して、自分の価値観に照らして許されないと思った場合、反射的に非難をしたり、怒りをぶつけていたのですが、相手の言動を生み出している状況やそうせざるを得なくなる負の感情など、もっと相手の内面に目を向けていくことで、相手との間に「敵意ではなく、わずかな理解と同情の芽」が自分の心に生じる感覚を体感することができました。同時に、自分が何か失敗やミスをした場合、他者から責められたことで、悲しい気持ちになったことを思い出し、もし周りの人が失敗やミスに至る、致し方ない自分の状況を理解してくれたり、自分の立場を慮ってくれたら、どんなに救われるか!!とも感じました。
そう、「自分が救われたいように他者を救っていく」「自分が理解されたいように他者を理解していく」そこを実現していくための着眼点を知る機会になりました。そこを深めていけば、自分と他者の命の一体感を「頭ではなく、心から実感できる日が来る」ことを予感しました。
スタッフのみなさま、ご尽力いただき感謝します。心が晴れ晴れとなる楽しくも大変深いカレッジでした!!(40代男性、無記名)
 

●今後に向けて

 

自分が傷付く事が怖く壁を作る事に力を使うのではなく、人に興味を持ってその人を深く聴いて、それを受けて自分の心も探究し、少しずつ良いサイクルを産み出せば、ピアをやりたい願いが叶うのかなと感じました。たまに立ち止まりながら自分の事、人の事を知る事をしたいです。(30代女性、中山智咲子)

本当に相手を知ること、本当に相手の話を聴くこと、について考え直してみようと思う。
職場での自分の在り方、ジャンル分けした人付き合いを見直してみようと思う。
もっと深く満たされたいという自分の欲求に対して、動いてみようと思う。(40代女性、K.N.)

自己理解と他者理解を深めていき、定着できるように学んでいきたい。(40代男性、無記名)
 

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